集落による集落のためのシンクタンク

地域おこし協力隊交流会「協力隊のジレンマ」開催

3月 13, 2015

地域を支える人材の支援・育成 つなぐ

地域おこし協力隊交流会「協力隊のジレンマ」を開催しました。
日 時:2015年3月13日 15:00~17:00 終了後懇親会
場 所:岡山県立図書館 サークル活動室2
対 象:地域おこし協力隊および 過去に地域おこし協力隊として活動した方
内 容:地域おこし協力隊の活動事例紹介 美作市上山・梶並・高梁市吹屋
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3月13日、岡山県内で活動する協力隊の情報交換と制度・活動に対する問題解決の場として「協力隊のジレンマ」を開催。県内から8市町村20人が参加しました。
※ジレンマとは板挟みの意で、地域と行政の間に立つ協力隊の立場・心境を表しています。
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隊員たちの自己紹介(新見市日置隊員・美作市長尾隊員)
●第一部 協力隊の活動紹介
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左より、藤井・水柿・梅谷・佐藤隊員      フリップ形式で活動を紹介
協力隊OB(藤井隊員、水柿隊員-美作)と任期3年目(梅谷隊員-美作、佐藤隊員-高梁)の4名がこれまでの活動を振り返り、協力隊活動を通して良かったこと、気をつけたほうが良いことなどをフリップ形式で応えました。
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Q協力隊 初めの頃に意識したことは? 
A情報集めと、失敗と挑戦の繰り返しトライ&エラーで成長していく。
Q活動で気をつけたほうがいいことは?
A長距離移動が続き、交通事故で死にかけました。あと空き家などの契約も慎重にしないと空いているからと軽い気持ちで契約すると管理が出来なくなり、問題になることも。
Q任期終了までにして良かったことは?
稼ぎがなくなるんですと何人かに相談したら、草刈りや工事などの仕事を紹介してもらえ
任期が終わってからもそういった仕事に助けられている。
参加者からは「実体験の生の声が聞けた」「独立を実際にされている方のお話ややり取りなど聞けて良かった」との意見がありました。今後の活動の参考になればと思います。
●第二部 テーマ別グループワーク
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第二部では4班に分かれて、4つのテーマでディベートを行ってもらいました。時間制で、3つのテーブルを巡ってもらい、協力隊が普段の活動で感じていることをグループで共有し発表しました。
テーマ
 ①経費の使い方(期間中のお金の使い方)
 ②役場との接し方
 ③仲間・協力者(地域のリーダー、隣近所)の集め方・接し方
 ④独立開業に向けて
各テーブルで活発な意見交換が行われ、活動に関して窮屈に感じていることや将来に対する不安、協力隊のネットワークづくりの重要性などが意見として挙げられました。
協力隊で組合をつくり、待遇の均一化を図ることなど解決策として出ました。
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●アンケート記入
各隊員がそれぞれの班で出た意見をまとめて発表しました。
終了後のアンケート結果
・この会をそれぞれの地域でやれたらいいなと感じます。リアルな場を共に見るなどして。
・任期期間に合わせてグループを組んで色々な話をしてみたいです。
・各協力隊の密着取材
・現在の取り組み、ビジョンなど共有して今後のネットワーク作りをしたい。
などの意見があがりました。
今後も協力隊主体で定期的に「協力隊のジレンマ」を開催する予定です。
活動の様子を学び合ったり、活動に必要となる各種勉強会など、
県内協力隊に必要な協力や連携を協力隊主体でつくりたいと思います。