集落による集落のためのシンクタンク

美咲町協働のまちづくり事業活動報告及び情報交換会でした

6月 15, 2017

地域を支える人材の支援・育成 美咲町 つなぐはぐくむ

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 6月14日、美咲町第2庁舎2階会議室で開催の美咲町協働のまちづくり事業 活動報告及び情報交換会にみんけんより2名が参加しました。
 これまでみんけんとしては何度もお邪魔している美咲町ですが、まちづくり協議会の活動報告は昨年に続いて2年目、今年に入り1月と2月に「地域活性化まちづくり研修会」の講師を担当させていただいています。
 1月は「地域づくりは何のため」と題して、首席研究員の阿部より、人口構造などの地域事情の把握の必要性、また事例紹介として高梁市宇治町の取り組みを紹介し、その後地域の資源と課題を確認するためのワークショップを体験いただきました。
 2月は「空き家を生かした地域づくり」と題して、執行役の佐藤より、高梁市を中心とした空き家活用の活動事例紹介を行い、移住希望者のみならず底に住まう地域住民の空き家活用による活性事例をご紹介し、そしてそのための第一歩、地域の空き家の現状を知るためのワークショップを体験いただきました。
 その際のワークショップ結果をまとめた地域カルテの整理、また要請があった地域への訪問、アドバイスを行いながら、この活動報告会を迎えました。
 この日は会冒頭に、それら1月2月の成果の振り返り、そしてそれらを踏まえ、改めて人口構造など美咲町が置かれている現状、高梁市宇治地区の活動事例としても過去ご紹介した、行事から事業へ、といった「運営」の視点についてお話し致しました。
 その後各地区の発表が行われました。美咲町の中央・旭・柵原の3地区から、それぞれ4団体(中央)、4団体(旭)、5団体(柵原)と、計13グループによる、各地区代表の方からの発表です。皆さんテンポ良く、しかし中身が大変詰まった濃い活動報告で、会場に集った50名強の参加者は皆熱心に聞き入っておられました。
 報告された活動内容は様々で、イベントを活かした今後を検討しているお話、地域行事への参加をきっかけに、「次どうする?」と声をかけてくれるようになった若手リーダーのお話、配食サービスの立ち上げや料理教室の開催が好評だったお話などなど、書ききれないほどです。そして、「通いの場」の運営等、継続して取り組まれたことが、新たな繋がりを生むなど好循環につながっているケースが多かった印象を受けました。
この日参加者の方々には、各地区の活動報告を受けて持った感想を付箋に書いて、気になった地区の報告書に貼っていただきました。
 各地区にはそれぞれ多くの課題もありますが、それを解決するだけの資源もたくさんあることが再確認できました。リーダー・女性・若い人・移住者など住民一人ひとりの力、これまで培ってきた地域内外のつながり、新しいアイデア…。これからの美咲町の住民主体のまちづくりから、引き続き目が離せません。みんなの集落研究所もその取り組みに伴走できるよう、がんばります。

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