集落による集落のためのシンクタンク

鳥取県と岡山県をオンラインで繋いで「地域ファシリテーター養成研修会」が行われました!

12月 26, 2020

「地域ファシリテーター養成研修会」が10月30日、11月18日、12月21日の全3回開催されました。
鳥取県中山間地域政策課が主催・運営を行い、みんなの集落研究所が講師・運営サポートを務めさせていただきました。
今回はコロナ禍ということもあり、運営・講師を含め6拠点をオンラインで繋いでの初めての試みでしたが、のべ117名(1回目43名、2回目39名、3回目35名)とたくさんの方にご参加いただきました。

鳥取県では人口減少や少子高齢化の進展により様々な地域課題が生じており、支援を行う側もビジョンやノウハウ等が求められているなかで、
「何からどう始めればよいのかわからない」「地域への関わり方がわからない」等の声もあったことから、地域運営組織等との協働の地域づくりに関わる行政職員等を対象に、地域支援のための技能(ファシリテーション能力)を持った担当者を養成することを目的に開催。

・10/30 第一回:準備段階:地域へのアプローチや状況把握
・11/18 第二回:個別地域での支援事例
-状況理解・課題整理からアンケート企画-
-アンケートの結果分析から体制構築事業実施-
・12/21 第三回:支援体制(関係機関との連携や庁内横断体制づくり)
-事業立案・支援制度設計-

という3部構成で進めていきました。

 

みんけん阿部から、地域支援を始める前に行うべき準備や地域での話合いの場の形成といった基本的なところから、地域主体のアンケート調査や調査結果をもとに事業化を行うための体制構築について、自治体担当課間での連携や庁内調整の重要性などを具体的な事例やワークショップを交えながらお伝えしていきました。

オンラインでの研修会でしたが、ワークショップ時には別々の会場の声が相互に聞こえるようにして雰囲気が伝わるようにしたり、常に講師阿部の顔と資料を見ながら講義を受けれるようにを2画面を用意したり、途中質疑応答の時間を設けるなどの工夫をし、滞りなく全3回を終えることができました。

今まで何度かオンライン研修会を行ってきましたが、たくさんの拠点を繋いでのオンライン研修会は初めてだったので不安もありましたが、

参加者からは
「講師の先生と各会場でコミュニケーションを取りながら研修ができ、取り組みやすい研修でした。」
「質問に答えてくださる場面もあり、ワークもあり、オンラインでも臨場感があり、リアルタイム感・参加している感あった。」
というオンラインに対しての意見や
「地域課題解決のための地域のネットワーク作りと、ファシリテーターの役割、地域づくりの進め方について、具体的な事例を通して学ぶことができ、有意義な研修でした。」
「人を信じて、つながって課題解決するために、地域住民さんの地域愛を信じて、中・長期をとらえ、運営していく必要を強く感じました。情報力や主体を持つ地域を信じる力をつなぐ役割ができたらと思います。」
というお声をいただき、参加者の皆さんにとってこれからの地域支援の一助となれたと感じております。

 

今後も「コロナ禍だからできない」ではなく「コロナ禍でどのようにやっていくか」を考えて今回のようにオンラインを活用するなどし、支援者支援や地域づくりのサポートなどを行っていきたいと思います。
このような機会を設けていただいた鳥取県の皆様・参加者の皆様、ありがとうございました。