集落による集落のためのシンクタンク

12/4(金)地域おこし協力隊交流会『協力隊のジレンマ』開催しました

12月 8, 2015

協力隊のジレンマ~起業編~


平成27年12月4日(金)地域おこし協力隊交流会を開催しました!
今回は地域おこし協力隊のみなさんが抱える悩みのひとつ『地域おこし協力隊終了後の将来設計』という課題について先輩協力隊の方のお話を聴きつつ、自分たちの思いも熱く語り合っていただきました。
●日時:平成27年12月4日(金)18:45~20:45
●場所:岡山県立図書館 サークル活動室
●プログラム:1.はじめに
        2.事業プラン公開ブラッシュアップ
        3.各自プランの交流会
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それでは交流会の様子を少しだけご紹介します!
1.はじめに
今日は今起業に奮闘中の先輩隊員の梅谷さん(美作担当)と藤井さん(美作担当)に、今実際に自分たちが実行している事業プランについて紹介してもらいました。
そして今日は協力隊の起業を支える心強い味方、
       ●岡山支店副事業統括:金岡 成年さん
       ●中国創業支援センター所長:門野 誠治さん
       ●中国地区広域営業推進室室長:増﨑 知徳さん
       ●おかやまマルシェ起業支援協議会:河上さん
       ●みんなでつくる財団おかやま:石田 篤史さん
たちにお越しいただいているので、先輩方のプランにご助言いただくとともに、現協力隊の方にも自身の事業を話し合って頂くプログラムとしました。
2.事業プラン公開ブラッシュアップ

①梅谷さんの事業プラン


 上山の棚田再生に従事する中で田んぼが鹿や猪たちの害獣に荒らされ、再生が思い通りに行かないという現実を目の当たりに…。梅谷さんは考えました『こんなに沢山いる鹿や猪を活用できれば…』。そこから、梅谷さんの事業プラン『野生鹿カッコいい革製品化』がスタートしました。
◆事業『野生鹿革製品の販売』◆
 梅谷さんの事業は鹿ハンターさんである猟師さんから鹿を買い取り、それを革製品にして販売しようというものです。その他にも鹿肉の販売や革小物作りワークショップ、ゆくゆくは全国各地からの革製造請負も計画中です。
◆皆さんからの質問・助言◆
●1年目の利益が少ないようですが…。
 金融支援借り入れの返済は事業の利益から支払するようになっているのです。
 ですので、利益が足りないと思われます。見直しとしては、革製品販売以外の
 オプションの事業を強化するなどして、もう少し利益の増加を考えてみて下さい。
●企業が黒字化するまでの平均期間というのは6.7ヶ月です。
 ですので最低でも、その期間のランニングコストは資金として準備しなければ
 いけません。もう少し余裕のある資金計画が必要かもしれません。
●既に販路が沢山あるのは非常に良い点です。
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               ▲事業プランを説明する梅谷さん

②藤井さんの事業プラン


『若い力と田舎を結び付けたい』『自立した地域モデルとは』と考えているうちに、とにかく現場に入らなくてはと考え、美作市の上山地区の地域おこし協力隊になりました。その後梶谷地区の担当となり、梶谷地区の高齢化・若者不足・空き家増加の現状を改善すべく、藤井さん含む3人の仲間たちで山村エンタープライズ(http://sanson.asia/)という団体をつくり、平成27年NPO法人化しました。
◆事業『人おこしプロジェクト』◆
 藤井さんの事業はニートやひきこもりの自立支援をするプロジェクトです。ニートやひきこもりの方たちに藤井さんたちが管理するシェアハウスに住んでもらい、耕作放棄地の再生や空き家の改築、地域高齢者の御用聞きなど田舎ならではの仕事に従事させていく中で、彼らの社会的自立を応援するというもの。また彼らを地域に働き手として送り出すことで、高齢化、若手不足、空き家増加などの問題の解決も図ることができるという一石二鳥なプロジェクトです。
◆皆さんからの質問・助言◆
●ひきこもりやニートといってもいろんな層の方がおられます。
 現実的に考えて全部の層を受け入れるのは難しいと思います。
 ターゲットはどういった方たちですか?
 →現在基本的には男性の方のみの受け入れで、
  具体的には20歳~30歳くらいまでの社会をドロップアアウトされた方、
  不登校の高校生など考えております。
●非常に資金繰りがしっかり計画されています。
 こういった事業は、英会話教室などと同じでお金が先払いなので、
 ランニングという面では梅谷さんの事業よりも楽に出来るかと思います。
●融資の金額が大きすぎることを気にされていましたが、
 そこまで問題はないかと思います。
 事業が実現可能なものという裏付けさえあれば、十分に融資できる金額です。
●先程の梅谷さんの事業にも言える事なのですが、
 他の企業さんや他の商品との差別化、何を売りにするのか、を常に考えることが大切です。
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▲事業プランを説明する藤井さん          ▲真剣に聞く協力隊のみなさん
3. 各自プランの交流会
 各班のメンバーでそれぞれ思い描くプランを発表し合いました。原案段階のものもあれば、よく練り込まれたプランも、役場に企画書を持って行ったという方もいました。
 それぞれのプランにこういう支援ならできるとか、これはやめた方が良いなど色々な助言を交わすことにより新たな問題点や手法などが分かり、各自のプランを実現可能な形に近づけるいい機会となっているように感じました。
 名刺交換も各自済ませて、まだまだ話し足りない状態で熱気冷めやらぬ中交流会は終了。会場を片づけながらでも、話している方が多くおられました。
また、参加した地域おこし協力隊のみなさんからは、非常に勉強になったという声も多く、非常に有意義な場となりました。
今後もこうした事業づくりというテーマでの企画を継続していき、協力隊が地域で自立できる取り組みも支援したいと思います。
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▲各自の事業プランを発表中      ▲話し込んでいる参加者の方々
次回は平成28年3月頃を予定しております。